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国語の教科書(光村)は面白い② [教室]

国語の教科書の②です。
光村の国語の教科書の中でも秀逸なのが2年生
その中でも「お手紙」は名作中の名作。



アーノルド・ローベル「ふたりはいつも」のがまくんとかえるくんの物語の一つです。
ちょっと幼稚ながまくんとやさしいかえるくんのユーモラスで心温まる物語です。
でも,今日紹介するのは同じアーノルド・ローベルの作品の中でもっとも好きな
「ふくろうくん」のなかの「なみだのおちゃ」です。
ふくろうはしょっきだなから ゆわかしをとりだしました。「ぼくこんばんなみだでおちゃをいれようっと」と いいました。

それからふくろうくんはつぎつぎと悲しい出来事を思い出して,涙を湯沸かしにためていきます。
涙でいっぱいになった湯沸かしでお茶を入れて飲むのですが,満足げにお茶を飲むふくろうくんが
何とも愛らしい。
一つ一つのお話が,ふくろうくんの孤独を優しく見つめ,「孤独=不幸」ではない,「ひとりぼっち」に
よりそう本だとおもうのです。
「かなしさ」「わびしさ」「暗さ」「孤独」「さびしさ」それをお茶にして飲んでしまう。
「かなしさ」を取り込み,それと一体になり,目を背けるのではなくあじわう。
「暗さ」を忌み嫌った私たちの世代(高度成長の申し子)はふくろうくんから教えられることが
多いのかもしれません。

そういえば訳者の三木卓さんの書かれた「海辺で」はふくろうくんの大人版のような感じがします。

確か・・・三木卓さんは私の高校の同級生のお父さんだったかと・・・。





関係ないですが,今日は特別な日なので日刊ゲンダイ,買ってきました。
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