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不登校対策 [アドラー心理学]

山梨県は平成19年度,不登校の出現率が全国ワースト1位になってしまい,
いろいろな方面からたたかれたりしました。
それもその後の取り組みが功を奏し,20年度,21年度と数を減らしてきました。
母数の少ない山梨県なので,少しの変化が大きく出ると言うこともありますが
不登校の数で各方面からやり玉に挙がることはなくなりました。

でも,不登校はなくならない。

実はもうすでに不登校になってしまっている子どもたちへ
学校ができる手立ては大変限られている。


教員はロープを握っているだけ,いつでも帰ってこられるようにするだけしかできないのかもしれません。

スクールカウンセラーや,ソーシャルスクールワーカー,教育相談施設,適応指導教室が
対応せざるを得ません。

じゃあ,学校ではなにをするのか。

不登校を新たに出さないようにするにはどうしたらよいのかを考える。
ただ,そのために特別に何かをするのではなく
学校生活の中で最大の時間,授業時間で
不登校対策をするしかないなと思っています。

授業の中でつながりを作っていく
その方法を考えましょう。


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ペルグリーノ博士の AS IF テクニック & 宮崎駿氏インタビュー [アドラー心理学]

「あたかも・・・であるがのごとく振る舞うことによって
・・・に近づいていく。」

「人生で望む変化を創造する技法―As If テクニックを用いて」ワークショップ
に参加してきました。

例で示されたケースもとてもわかりやすかったし,
カウンセリングのデモンストレーションも見る前でクライアントが変わっていく様は圧巻でした。

ところで
望む変化を創造する=なりたい自分になる,という発想は,自分の人生を自分で切り開いていく
という,主体的な力強さを感じていいなぁと思うのですが,
でもねっていう部分も自分の中にはあるのです。

それは

ありのままの自分を受け容れるという,自己肯定からいえば反対の立場
いつも「なりたい自分」がいて,いつまでも今の自分は「なれていない自分」
であると言うのもどうだろうと思うのです。
「いやいや,望まないのならそれでいいのですよ。」と言われればそれまでなのですが・・・



いつまでも届かない目標がある。
だからこそ,引き算で考えるのではなく,そこへ向かう小さな変化に注目することが大事なのでしょう。
不完全である勇気が必要なのもそういう訳かもしれません。

今朝,王様のブランチで宮崎駿氏のインタビューが放映されました。
「借りぐらしのアリエッティ」はイギリスの児童文学が下敷きになっているようなのですが
「なぜ,児童文学なのか。」
と言う問いに
「大人の文学は自分にはきつすぎるから無理なのです。」
と答えていました。
ありのままを受け止める自然体な様子が(本当はどうか知りませんが)
伝わってきました。

いつも満ち足りなさを感じもっともっとと上を見て進むのか
足るを知り,等身大でありのままの自分(良さもダメさも引き受けて)でいようとするのか?

年齢にもよるのかなぁ・・僕はそろそろ,下にシフトし始めているようです。





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ロープの先 [教室]

7月末に
伊藤美奈子先生の研修がありました。
慶応の教授・・・きっと恐れ多く近づきがたいオーラを発しているかと思いきや

とても,普通でした。
スクールカウンセラーも続けていらっしゃるそうで,事例についても話されました。
それもうまくいった話ばかりではなく,苦労した話などがどんどん出て,
自ら「失敗を平気で言い合える職員室がいいですね。」
とおっしゃるように,とても親しみやすい等身大の方でした。


「ロープの先」
というたとえ話があり,ロープの先には先生がいる,ということが
不登校の子どもの支えになるというお話でした。
ぐいぐい引っぱり寄せるのでもなく
手を離してしまうのでもなく・・・
いつもつながっているという安心感のもてる人が一人でもいたら
それが大きな自信になるのでしょうね。





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165人で「石のワーク」 不登校についての研修(講師をしました) [アドラー心理学]

クラス会議の基礎として

コミュニケ-ションスキルを伸ばすためにいくつかのワークが用意されています。

例えば

ライオン,鷲,カメ,カメレオンの4つの動物をつかった

「異なった現実について学ぶ」ワークは大変楽しいものです。

このワークをアレンジして,4つの石を使ってやってみました。

参加者は,165人!おっそろしい数です。

おそるおそる・・・でも恐れていることを悟られないように堂々と!

自分の好きな石を一つ選んだら

それぞれの指定した場所に移動して,4人ずつ前から座るように指示をしました。

もともとリーダー性の高くない私でしたが,教員をしながら,アドラーを学びながら

いつの間にかリーダー性も多少なりとも育ってきていたようです。

100人以上の子どもを動かしたことはありますが,大人は初めて・・・

しかしこの石のワーク,皆さんとても楽しんでくれました。

シェアリングでは選んだ理由と選ばなかった理由を

熱心に語っていただき,

「すべての人が必ずしも同じではなく,また,同じように考えるのではない。」

というテーマがストレートに伝わったと感じました。

4つの石のうち,たった一人にしか選ばれなかった石がありました。

たった一人でその石を選んだ先生のユニークさ・・・

これって大切ですね。

以前カメレオンを一人選んだ自分と重なりました。


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