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このっ!バカッ! [アドラー心理学]

今夜は風呂場からこんな声が・・・
どうやら兄小5が弟小1に何かを教えていて,弟の方がよくわからないので
腹が立って怒ったようです。
弟の方は「え~ん・・・」とかいって,文字に書いたような泣き声で
風呂場を飛び出してきました。
何を教えているのか聞くと,「九九を教えているんだけどちっとも覚えないっ!」
というので「そりゃあねえ,まだ1年生だから1年生の教科書を全部マスターしないと無理でしょう。」
そうすると「だって,囲碁教室で数えるときに九九がわからないと数えられないでしょ!」
とプンプンなのでしばらく様子を見ることに・・・
日頃の教育の成果で,二人は2階と1階で距離をとっています。

頃合いを見計らって,碁盤を出し,二人を呼び
兄の方に「この二つの石を使って,インイチガイチを作ってください。」
と言うと,さすが3段(弟9級,父23級),碁盤隅に眠そうな目でつまらなそうに一目作りました
私は,「はっはぁ~なるほど,2子で1目作れるんだね!」と感心して言うと。
「はぁ?」みたいな顔を兄はして,つづけてインニ,インサン,と続けると
弟も「できるできる」といって,インクまで並べました。
その調子で,3の段まで進んだのですが,兄が石を並べるごとに,(かける数が1増えるごとに)
3ずつ増えることも何となく弟もわかり,「18,19,20,21」といった感じで数えたしながら,
九九の仕組みを理解していきました。

弟に教えたい。囲碁教室でちゃんと石が数えられるようにしてあげたいという思いは,正しい。
しかし,怒ってしまったら,これは不適切です。
結局最初の目的は達成できず,ただ,弟を九九嫌いにしただけです。
そこで,目で見てわかるようにすると,弟も理解できるわけです。
(しかも,9級とはいえ最近メキメキ?上達してきた弟はちょっと囲碁,得意なんです・・・)

ただ,弟が3の段まで仕上げておやすみといって寝てしまった後,
そのままめでたくおしまいにはなりませんでした。
うまく教えることができて眠気の吹き飛んだ兄の方が今度は
23級の父に囲碁をレクチャーしはじめたわけです・・・(^_^;

「ミニ中国流ができたわけね・・・これ,中国人が作った訳じゃないんだ・・・」
「コスミで・・・ボウシデ・・・○×△□○○・・・・イッケンニトンデ・・・ケイマデカカルンジャナクテ・・・」

囲碁音痴の父には苦行・・・。
でも,弟の勇気をくじいた兄の勇気をくじくことなしに
両方の兄弟を勇気づけることに成功したと内心ホッとしながら,
兄のレクチャーに偽ロジャーズ流で「うん,うん,なるほど~」とかいいながら
聞いていました。(それでも,ほんの少しだけわかったんですよ!それでも)

こんな風にアドラー心理学は日常生活に活かされます??




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