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いじめの構造・・・ [教室]

森口朗氏の『いじめの構造』



を読みました。

精神分析学や心理学は神秘的要素が多く「心の文学的解釈」という側面があるので(「そういう一派が大きな力をもっているので」というべきでしょうか),「いじめの発生のメカニズム」はいつまでたっても解明できないかもしれません。

ふむふむ,アドラー心理学は,「そういう一派」ではなさそうだぞ・・・

学校の目的にしても,私が重視する「共同体意識の涵養」を,「中間団体による全体主義」として全否定しています。

おや?「共同体意識」だって・・・。「共同体感覚」ならアドラー心理学の概念だけど,定義を聞いてみたいですね。是非。それに全体主義との関連については,よくヒューマン・ギルドとか,アドラー心理学ベーシック講座とかで議論になる,あれでしょうね・・・。でも学校の目的が「共同体意識の涵養」っていうのは賛成。いいぞいいぞ。
また,いじめを,一貫して原因論ではなく目的論で論じているところにも大賛成。だけどスクールカーストの上昇や下降だけがその目的ではないよなぁ・・・。あまりに単純化しすぎているように思うのですがどうでしょう。

ちょっと先を読み続けたくなくなった,とても問題の一文

「どんなクラスにも嫌われ者はいます。」


・・・



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力の線 [アドラー心理学]

「問題を前にしてそれを克服しようとしている人間の力の線」
(『人間知の心理学』アルフレッド・アドラー)
課題解決の方向,ベクトルへの気づき
それを明らかにすることがすなわちカウンセリング。

その言語化の過程をはぶき,
そのまま解決へのベクトルに沿った行動を見つけ出し
「それ」をつづけるよう勇気づけるカウンセリングが
ブリーフセラピーなのでしょうか。

ブリーフセラピーの出現を待たずとも
すでにドライカースが
「靴の中の舌を見よ」と指摘していますね。

その子どもの力の線に,その子どもの力の線が意外にも強く太いことに
相談にいらしたお母さんやお父さん,先生方がハッと気づき
感激の涙を流す・・・・理想だなぁ。涙は流さなくてもいいけど。

ちょっと宣伝・・・
増田コーヒー館(高原のコーヒー店)
http://www.masudacoffeekan.com/
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夢の続き・・・ [アドラー心理学]

つげ義春のタイトルに「夢の散歩」なんていうのがあったなぁ・・・

さて,昨日の「青年心理学」で参考文献として取り上げられていた
Adler,A:Understanding Human Nature,1927
の邦題は「人間知の心理学」です。



ここに,夢に関する記述があります。
催眠中の夢も,白昼夢と同じく,予見の願望を伴い,人が未来への道を開き,その道を確かに歩もうとしているときに現れる。・・・(略)・・・・さしあたり,夢においてもまた,未来を確かなものにし,問題を前にして,それを克服しようとしている人間の力の線が見られることを強調しておくことにしよう。



問題を前にしてそれを克服しようとしている人間の力の線がみられる

強烈な勇気づけ。

おはようの朝~♪小室等


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西平直喜著「青年心理学」にみるアドラー心理学 [アドラー心理学]

西平直喜先生,実は大学のゼミの恩師なのです。
ユング派の学者で,伝記分析といって,その人物の生育史を手がかりにしながら
何がどのように作用して,苦難を乗り越えたり,偉業をなしたりしたのかについて
考えていく手法を,指導していただきました。(座禅にもつれていってくれました。)
僕も,サン・テグジュペリの伝記分析「永遠の少年」



を参考にしながら,画家,エゴン・シーレの生涯を研究しました。
さて,そんな西平先生の著書「青年心理学」が先日の本の整理でたまたま出てきて,ぱらぱらとめくっていました。するとどうでしょう。アドラーについてずいぶん詳しく書かれているではありませんか。学生向きの教科書のような本ですので,とてもわかりやすく,特に劣等感についての記述は感動的です。引用します。
青年分析の問い。
”君は自分の劣等感をどう生活に役立てているか?”という形になり,さらに,”あなたは劣等感を持つ資格があるのか?”(その程度の劣等感に負けない人だって多勢ある)という形となる。

この部分,アンダーラインをかなり激しくひいており,実は学生の頃の自分,アドラーに触れ,アドラーに惹かれていたんですね~。忘れてました・・・。(ダメジャン)

西平先生が参考にされたアドラー関連の文献
Adler,A:The Practice and Theory of Individual Psychology,1924 Adler,A:Superiority and Social interest.-A collection of later writings,1964 Adler,A:Study of Organ Inferiority and Its Psychical Compensation(trans,Engl.),1917 Adler,A:Understanding Human Nature,1927 Ansbacher,H.and R.R.Ansbacher:The Individual Psychology of Alfred Adler,1956


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夢のワーク 目前 [アドラー心理学]

以前もこのブログで紹介させてもらいましたが,
6月16日(日)山梨県南アルプス市の木の国サイトで
アドラー心理学による「夢のワーク」が開催されます。

「アニマ」「アニムス」「シャドウ」「トリックスター」「グレートマザー」等々
いろいろなキャラが登場するユング心理学のファンタジックな「夢」・・・
村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」(僕は村上春樹の最高傑作だと思っています。)にはユング心理学の「元型」がそのまま登場人物になって現れてきます。無意識の世界をさまよい,擬人化された「元型」に次々に出会っていくワンダーランドを味わえます。

心って不思議!奥が深い!
そんなユング心理学に比べ,アドラー心理学の「夢」ははっきり言って地味です・・・


でも実用的です。役に立つ!

「夢」さんの立場から言えば,一生懸命未来を予測し,その課題を乗り越えるためのストラテジーを
わかりやすく説明してくれているはずが,
ファンタジーに書き換えられ「うん,うん」と味わわれてしまっては,なんだか拍子抜けです。
それよりも,しっかり読み取り,未来のために使っていただいた方が「夢」さんとしても本望なのではないかと・・・

そんなわけで,「夢」の活用法,来週の日曜日です!
(申し込みは ヒューマン・ギルド http://hgld.co.jp/hpgen/HPB/entries/17.html








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天ぷら油で走ろう~♪ [田舎暮らし]

ハイラックスダブルキャブに乗っているのですが
実は,食廃油から精製してできたBDF(バイオディーゼルフーエル)を燃料にして
走るのです。
しばらくズクをやんで(甲州弁;めんどくさがって)軽油で走っていましたが,
今日からBDF再開です。
天ぷら油で走っていると,フッと自分の車の排気ガスが臭うことがあって
それがいいにおいなんですね~♪
いつか小海線もBDFで走るといいですね。

BDF給油中
BDF.jpg
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コンプリメントと感謝の言葉だけで・・・ [アドラー心理学]

感動的な,第一歩。クラス会議の第一歩がFuturesさんのブログに記されています。
http://ameblo.jp/dhfutures/entry-10526125718.html#cbox

コンプリメントをいかに子どもたちに伝えるか。
考え抜いて,黒板に書かれた 楽しげな3つの短い文(踊るような3色のチョーク)

「いってもらいたいこと」
としたところがミソ!
「ああ,あんなことを言ってもらいたいんだ,じゃあ,いってあげよう。」となりますね。
子どもが,子どもとつながりますね。コンプリメントの仕方に子どもが自然と気づきます・・・。


コンプリメントは「ほめる」とはちがいます。
「いいとこさがし」とも違います。
対等な,相互尊敬相互信頼の中から生まれる言葉です。
日本のアドレリアンの間では「勇気づけ」と言われています。

コンプリメントと感謝の言葉,これだけでじゅうぶんなのだ私は思います。

Futuresさん,これ,いただきです。
相談でもじゅうぶんに使えそうです。
「ねね,お母さんに,ありがとうっていってもらいたいことって何かある?」


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西湖で・・・ [田舎暮らし]

共育塾の日,もう一つ嬉しいことが・・・
以前一緒に空を飛んでいた(パラグライダー)仲間が,「西湖でキャンプをしているからおいで」
との誘いの電話をくれたのでした。
そこで昨日今日と,富士五湖のうちの一つ,西湖でキャンプをしてきました。
一緒に連れて行った次男(小1)は初めてのキャンプ。
ずいぶんがんばってテント張りを手伝ってくれました。
カヌー形のヨット,アクアミューズに乗せてもらったり
川で産卵を終え,湖に戻ってきたやせ細ったわかさぎを捕まえたりと
楽しすぎるGWです。

西湖を後にして,続いては精進湖線を下ったところで開かれていた
マレーシアンBBQ!
マレーシアの日本人学校につとめた方が企画してくれて
たくさんのマレーシア人留学生が集まりました。
ゲームの×ゲームで,歌を歌う留学生もいました。
その歌に集まった留学生みんなが合わせて歌い出し,
とても楽しい雰囲気になりました。


写真はいつの間にか秘密基地と化した,物置上でなにやら企む
田舎の少年2名。

monooki.jpg

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共育塾1日目 大盛況 大成功 [アドラー心理学]

「共育塾」1日目、
歴戦の元校長先生、現役の教頭先生のお話を伺いました。
どの方も、一人ひとりの子どもにまさに「正対」されていて
ちょっと、校長先生の、教頭先生の、イメージが変わりました。

ブレスヴォイストレーニング研究所代表の福島 英先生
のプチヴォイストレーニングもありました。
声には、結構自信があった
(学生の頃、ホカ弁のおばちゃんに「わあーいい声ー、もう一回聞かせて~」といわれたことがある。)
のですが、
プロ、はやはり違いますね!ぜんぜん、足元にも及ばない。
で、声は「伝える」基本ですね。
「何を」「どうやって」伝えるかは意識していますが、「どのような声で」は余り意識していませんでした。

2次会?の交流パーティー(ヒューマン・ギルド25周年)では
皆さんのヴォイストレーニングの成果?美しい歌声?をBGMに
沢山おしゃべりをしました。

楽しく充実した一日でした。実行委員のかたがた、本当にお疲れ様でした。
あと一日、宜しくお願いします。

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