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煙草と眼鏡③ [アドラー心理学]

「被害者であることをやめることもできる。」
ということは、すなわち煙草をやめる。ということです。

「やめさせられるものなら、やめさせてみろ。」
「そんな簡単にやめられるわけがない。」
と『読むだけで絶対やめられる 禁煙セラピー』を手に取った私でしたが
すでに、被害者であると言うことに気づいた時点で、煙草を吸うことがなんだかばからしくなってきました。

でも

その本には、「読み終わるまでやめてはいけない」
とまで書いてあったのです。
なるほど、吸いながら読んでいると、切っても切り離すことができない
自分の陰のような存在だった煙草に対する感覚が、読み進めるにつれ
少しずつ変わっていくことをなーんとなく感じることができました。
「もしかしたら、本当にこの本を読み終わったときにはやめているかもしれない。」
と、寂しいような、不安なような、岸にもやっていたロープが絶対の存在では
なくなっていくような。「もしかしたら、ほどけてしまうこともあり得る」
そんな感覚を味わうまでになってきていました。
(まぁ、読み終わらないうちにやめようとして挫折し、「やっぱりあの本はダメだ」と言われないためかもしれませんが。)

その次に『禁煙セラピー』では喫煙のデメリットを数え上げていきます。
しかしこの本のユニークさは、喫煙のデメリットで体への害についてはあまり触れられていないということです。
それよりも
喫煙者にしか実感できない日常的な煙草のデメリットについて、たくさんの事例が書かれています。
例えば、結婚式で教会にいるとき、式の半分以上の時間は煙草のことを考えている。
例えば、重要な会議の半分以上の時間は煙草を吸いたいと思っている。
早く終わってほしい理由は、ただ、煙草が吸いたいから・・・。
本当にそうでした。教会に行く機会がそれほど多かったわけではありませんが
学校の授業中、職員会議中、打ち明ければ、心の中で「煙草が吸いたい。早く終わりにしようかな。早く終わらないかな。」と考えていたことがたびたびありました。
また、いつも煙草とライターと灰皿を確保していなければならないということも、自分にとっては結構な労力でした。煙草が吸いたいのに火がない。これほどイライラすることはありません。
(ただ一度だけ、火がなくて良かったことがありました。それはスペインのバルセロナで、路上パフォーマンスを見ていたとき、ライターがなくて、煙草をくわえたままあちこちのポケットを探っていました。すると、すっと、美しいスペイン人の女性がライターを差し出し火をつけてくれたのでした。)
このような身近で実感として理解できるデメリットを示されると
あれもイライラするな、これも憂鬱だな、といったデメリットが次から次へと浮かんできます。
そして『公平を期すために』筆者は私たちに煙草のメリットも示します。

『煙草のメリットなんてない。』





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