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読書感想文はどうして書くのか?③ [教室]

先日、心の発達総合支援センターでの研修で
近藤直司先生の講演会があった。
広汎性発達障害の大人のアセスメントについてだったが
その中で近藤先生が読書感想文について触れられた。
どうやら、井上ひさしも、感想文などを書くよりも
日常の出来事の朝から晩までを時系列に沿って
記した方がよっぽど文章力がつく、と言っていたようで、
最近、見られるようになった、ほんの紹介文を書くような
方がよいのではないかと、指摘されていた。

実は、ベタに読書感想文を書かせるような単元は
今の小学校の国語にはない。
(まさに、近藤先生のおっしゃる、本の紹介をいろいろな形でするように工夫されている。)
読書感想文は
長期休業中に、本に親しんでもらうことを目的として
読書感想文が課題になる学校が多い。
最近では、読書感想文と理科の自由研究のどちらかを選択して
取り組むように勧める学校も少なくないのではないだろうか?
「どのように感じたか、思ったか?」といった
抽象的思考が特に苦手な、発達障害のある子供にとっては
理科自由研究の選択肢があるのは救いだろう。
しかし、私たち大人も、ともすると自分の感じたこと(感情)を
言葉にするのは、なかなか難しい。
カウンセリングをしていても、どちらかというと思考は言葉にしやすいが
感情はうまく言葉にできないことが多い。
課題としてはともかくとして、自分の感情を言葉にする練習はしてもよいだろうし
感情レベルでの共感的なつながりは、より人間関係を豊かにするだろう。
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