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煙草と眼鏡④ [アドラー心理学]

煙草と眼鏡③で「禁煙セラピー」について、「この本のユニークさは、喫煙のデメリットについて書いてある・・・うんぬん」というくだりがありますが、そういえば筆者は喫煙のデメリットではなく、非喫煙者になることのメリットについて書いていたのでした。先の、記事は訂正せず、ここで訂正させていただきます。なにせ、7年ほど前のこと、記憶が曖昧でした。




「禁煙セラピー」で私のようなヘビースモーカーが
どうして簡単にやめることができたのでしょう?
一番大切なことは
前回も記事に書かせてもらった。
「やめることも選ぶことができる」
ということです。
「煙草をやめる」と言うよりも、この禁煙セラピーでは
「非喫煙者の仲間になる」という表現を確かしていたと思います。

「やめる」という表現ではなく、「非喫煙者になる」と表現した方が
敷居が低いように思われます。
「やめる」には落差があります(そこに努力が臭います)が
「非喫煙者になる」には落差がありません。
「最後の煙草を吸い終わった時点で、すでに非喫煙者の仲間入りである。」
そんな感じでしょうか。飛び降りたりよじ登ったりするのではなく
すぐ横にあるラインをまたぐ感じ・・・。

「ラインの向こう側の生き方を選択することができる。」
つまり主体はあくまでも『私』なのです。
誰かが私に煙草をやめさせようとするのではなく(無意識的に抵抗が生まれる)
他でもない私が私の生き方を選び決定するのです。

遺伝や環境から人はかなりの影響は受けるでしょう
また、それらによる限界は確かにあるでしょう。
でも、それを踏まえた上でもなおかつたくさんの選択肢があることを
知ることはとても大きな勇気づけだと思います。
私たちは遺伝や環境、過去や原因の結果としてだけ生きるのではなく
主体的に未来を選択しそれに向かって生きているのでしょう。
そういうことが
「現代アドラー心理学」をはじめ、アドラー心理学の本には繰り返し書かれています。
私はそこを読むたびに感動し
学校で子どもたちにも自分の人生を主体的に選び誰かのせいにはできない
でも本質的に自由な人生を歩いてほしいなと思っています。

「禁煙セラピー」の筆者はアドレリアンではないのだろうけれど
アドラー心理学の眼鏡を通して読むと
いっそう禁煙率が上がるのでは?と思いますがどうでしょう?

現代アドラー心理学〈上〉

現代アドラー心理学〈上〉

  • 作者: ガイ・J. マナスター
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 1995/02
  • メディア: 単行本



現代アドラー心理学〈下〉

現代アドラー心理学〈下〉

  • 作者: ガイ・J. マナスター
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 1995/03
  • メディア: 単行本



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