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プリ-ザー型教師の憂鬱 [アドラー心理学]

アドラー心理学では人生の課題(ライフタスク)への対し方を
「ライフスタイル」あるいは「ライフパターン」と呼び,
典型的なものにニックネームがつけられています。

最近ヒューマン・ギルドでの研修でよく取り上げられるのが
「プリ-ザー」
「プリ-ザー」型の人間は,「人に好かれたい」という欲求を
常にもっており,これが行動の原動力になっていることが多いようです。
つまり何か行動するときは,人に好かれるために行動するということになります。

自分もふりかえってみるとアドラー心理学に出会う前はプリ-ザー度が
かなり強かったなぁと思います。

そしてこのプリ-ザー,実は教師に多く。
プリ-ザー型教師が結構苦しんでいる・・・。

プリ-ザー型教師は,子どもたちにも好かれたい。(子どもが好きで教師になりますからね)
好かれたいなら楽しい授業,楽しい学級を作って子どもたちに好かれればよいのですが
実はそう簡単にはいかない。「好かれたい」の裏には「嫌われたくない」があるのです。
つまり失愛恐怖。
「嫌われたくない」というネガティブな動機での指導は,徐々に一貫性を欠いていきます。
「嫌われない」ということが目的ですから教師の動きに軸が無くなる。
軸がないから強く指導できない。(子どもの御用聞き)

ヒューマン・ギルド代表の岩井俊憲氏のいうところの
「ドアマット状態」

残念ながら,
この状態から脱却するのはかなりむずかしいといわざるを得ません。
しかし,方法は無いわけではない。
しかも,脱却できればコントローラーやドライバー型の教師にはない
魅力を発揮できるようになるのではないかと思うのです。

私の場合は
「自分が」きらわれないという(自己中心的な)行動目標から
「子どもを」どう勇気づけるかという行動目標に変化したのが大きかった。
アドラー心理学との出会いです。

今は
「子どもとどうつながるか。」
「子どもと子どもをどうつなげるか。」
そんなことが目標になってきています。
これはとても幸せなことだと思っています。

グランドで子どもたちと「かまくら」を作りました。




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