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教育祭 図工・美術作品展 [図工の時間]

小学校3年生に運動している人物を粘土で表す題材はどうだ?(子どもの発達から見て)

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造形的な発達を考えるとき、以前当ブログでも触れた感覚タイプを考慮に入れるべきだと思う。
つまり
その子どもが視覚優位なのか、聴覚優位なのか、感覚運動優位なのか、ということを念頭に
おいて、上の問題について考えて見る。

10年ほど前までは図工・美術展はほとんど「絵画展」といってよかった。図工の授業でも絵を描くこと
に重点が置かれ、立体作品はほとんど出品されることはなかった。

しかし「造形遊び」というジャンルが、図工・美術教育に導入される頃から
「立体」が少しずつ存在感を増してきた。

これは自然な流れである。
絵画という分野で
視覚優位に世界をとらえさせようとしていたところから
平面にこだわらない立体という分野も取り込み、作品重視から過程重視に移行した
造形遊びは
感覚運動優位に世界をとらえ表現することにも重きを置きはじめたことに他ならない。

小さな子どもは「視覚」「聴覚」「感覚運動(触覚)」のすべての感覚を総動員して
世界を理解しようとする。
その中で、次第に自分にとって「優位な」感覚で世界に対峙しようと変化していく。

「絵画展」であった頃、美術館に展示された作品の多くが、「視覚優位」な子どもの
ものであったかもしれない。
そして、立体も当たり前のように展示されるようになった今の「図工・美術展」は
「感覚運動優位」な子どもの作品も多く見られるようになってきた。

そういった意味で
それぞれの感覚を総動員している小さい時期に、視覚的にも聴覚的にも、感覚運動的にも
世界をとらえ表現しようとする子どもの活動を支えることは大変重要である。
だから
小学校3年生が自分の「走った」身体感覚を思い出しながら粘土をこね回して 運動をする自分を作ることには価値がある。

じゃあ「聴覚優位」は?

コンセプチュアルアートがもしかしたら「聴覚優位」な造形活動といえるのではないかと思う。
あるいは時間軸を取り入れたアニメや漫画、それらの作品は言語の代わりに造形を用いてるように思える。

実は、これらの作品もしっかりと「図工・美術作品展」にはあった。

子どもたちがそれぞれの感覚をフル活動して世界に向かい合うよう勇気づけること
これが図工・美術教育の使命だと思う。
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ところで・・・
今年のマイテーマは「メタ認知」

昨年、ヒューマン・ギルドで
酔っぱらい運転のドライバーが、上空から自分の運転を見る目をもったら すぐに運転をやめるでしょうね。

というおもしろく、味わい深いメタファーをなにげにOさんがつぶやいていたのを聞いて
「これだ~♪」と思ったんですね。
アド仙人さんのホワイトボード式外在化(勝手に命名)ともからめながら
またまた、私のヘッポコスキーも絡めながら考えて見たいと思っています。
で、この本・・・




息子よ、勉強って楽しいぞ~♪

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