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いい話~課題の分離 [教室]

特別支援学級の子どもが、全校郵便の配達をしてくれる。
特別支援教室へ葉書をもらいに行き、ポストに投函すると
相手のクラスまで届けてくれるのだ。

私のクラスの一人が葉書を二枚出した。

相手は同じクラスの仲のいい友達である。

しかし内容は深刻だった。
特別支援学級の子どもたちではなく、支援学級担任が直接私に届けてくれた。
「ちょっと内容が内容なので、先生に見せてからと思って。」

仲の良かった二人からいじめられている。 あなたのことは好きなのに、どうして二人になるといじめるの? もとのように仲良くなりたい。


私は書いた本人を呼び、尋ねた。
「悲しいことがあるみたいだね。このことを解決するのに、先生の手助けがいるかな?それとも、このまま葉書を渡して、自分で問題を解決してみる?」
すると
「二人に葉書を渡してみて、もしもうまくいかなかったら、先生に言います。」
と答えてくれた。
「よく、正直に自分の気持ちを書いたね。とても勇気があると思います。それに先生の手は借りないで、自分でやってみようとしている。先生はとても嬉しいです。」
というと、彼女はこらえていた大粒の涙をこぼした。
「もう悲しいことじゃないと思うよ。解決できるようにがんばろうとしているんだから。きっともとのような仲良しになるよ。」

もちろん問題は、その日のうちに解決した。
「先生、もうAちゃんもBちゃんも優しくしてくれるから大丈夫。」

明日にでも、AちゃんBちゃんを勇気づけよう。
友達の信頼の葉書に誠実に応えたふたりを心から尊敬する。
たいしたものだ・・・

教員やってて良かったぁ~

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