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読書感想文はどうして書くのか?(読書感想文コンクールって・・・) [教室]

読書感想文はたいてい夏休みに課題として出され、
ほとんどの小学生が保護者のチカラを借りて書いてくる。
コンクールの形式なので、その中からよいものを選ぶわけだが
「保護者の」書くチカラを見ているようで、むなしさを感じるときがある。
あらためて

「何のために読書感想文コンクールはあるのか?」

本に親しませるため?

この目的を読書感想文コンクールが果たしているかは大いに疑問である。
確かに
課題図書は確実に売れるだろう。
読まれるだろう。
しかし、それだけである。誰も課題図書を「買ってほしい!」
とねだる子どもはいない。コンクールに参加する(させる)ために買うのである。
課題図書に選ばれると、売れる。
しかし、課題図書に親しみを感じ、
愛読書として何度も繰り返し読む子どもはほとんどいまい。

そればかりか
読む力がついていない子どもにとっては
強制的に読まされ、読んだだけではすまず、感想まで書かされる。
ますます本嫌いになっていく。
無理矢理書かされた感想文は選ばれることもない。
選ばれる感想文は親の書いた感想文である。
最悪。
読書感想文コンクールは、本嫌いを増やす。


2,読解力をつけるため
 
 読んだ本の感想を書くとなれば、確かに読解力がなければ
書くことはできない。しかし読書はトレーニングではない。
読書の目的は読書である。読解力が先にあり
読書が後からついてくる。

 読解力は今ある力で十分読みこなせる本を数多く読むことで身についていく。
知らずに、難しい本も読めるようになっていくのである。
年に一度の読書感想文コンクールに参加しても読解力は身につかない。
読むことに対する劣等感を植え付けるだけである。

3,本を通して親子の交流が生まれる

生まれない

タイトルを書くだけでむなしくなる。親子関係が悪くなるだけである。
もちろん
中には本を介して親子の語り合いが生まれる家庭もあるだろう。
いや、
生まれるのではない。そういう親子は元々そうなのだ。

読書感想文コンクールは親子関係改善には全く役に立たない。


では何のために読書感想文コンクールはあるのか?
そもそも、読書感想文はどうしてかくのか?




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