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認知行動療法の研修(睡眠医療) [心理学]

日曜日に早稲田で認知行動療法の研修がありました。
今年は,系統的に認知行動療法を学ぼうと思いでかけました。

3つの講座を受けたのですが,最初の講座が
「広がる催眠医療~期待される臨床心理士の役割 CBTiをはじめてみました!」
という題で愛知医科大学の塩見利明先生がお話ししてくれました。
認知行動療法の講座と言うよりも
睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーといった睡眠障害についての
お話でした。
特に印象に残ったのは
「ナルコレプシー,過眠症は中学生くらいから見られ,600人に一人はいる。
たいていの人は天寿を全うできるのだが,運転手など危険を伴う仕事に就かないように
しなければならない。そのためには,その600人に一人の一人を見つけてあげる必要がある。」
と訴えられたことでした。(発達障がいとの誤診が多いそうです。)
実際の検査データを見せてもらったのですが,ナルコレプシーの患者さんの場合,「ではねてください」
といわれて眠るまでの時間が0秒。さっきまで意識があった人が瞬時に深い眠りに落ちることがデータで
示されていました。

あまりの偶然にぞっとしてしまいました。・・・そう,昨日,このお話を聞いた翌朝の事故。
「居眠りをしてしまった。」と運転手は話したそうですね。
原因の究明はこれからだとは思いますが,
本当に痛ましい事故。犠牲になった子どもたちやご遺族のことを考えると,悔しさを感じます。




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コメント 2

ととろこ

友達の息子さんが、高校に電車通学していたとき気がつくと学校と反対の方向に向かう電車に乗っていて遅刻をよくしたそうです。終点から折り返していたんですね。
授業中にも、突然睡魔が襲い、生活指導の先生から目をつけられ酷く怒られていました。おかしいと思って睡眠障害専門の病院で見てもらい、ナルコレプシーと診断されました。必ず、薬が効くとは限らないと言われましたが、運よく効きました。病気が判っても、生活指導の先生は、本人がたるんでいるとして理解してもらえなかったそうです。担任や親の協力で病気とうまく付き合いながら、就職して頑張っています。
by ととろこ (2011-04-19 23:36) 

蕪

ととろこ様
コメントありがとうございます。
身近なかたに、診断されたかたがいらっしゃるのですね。
突然の睡魔や乗り過ごし、
原因がわからなかった時は、
もしかしたらご自分を責められたかも
しれませんね。
診断され、薬も効いて、救われましたね。
医療のアプローチと心理面のアプローチの両方が必要だと、塩見先生は、話されていました。
ところでクレーンの事故は他の疾患のようですね。
by (2011-04-23 18:14) 

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