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ダメ出し・・・ [アドラー心理学]

今日はダメだしの怖さについて

すべてのダメ出しを否定するわけではありません。
いざというときには、その子どもに自分の否定的な部分にも
向き合ってもらわなければならないときはあると思います。
こういう場合の正対のさせ方については時を改めて考えたいと思いますが
「何度言ったらわかるの!」型のダメ出しは
自分でもわかっているけれどやめられない、止められない状態に
オートマチックになってしまっているのかもしれません。
このオートマチックな状態に陥るからくりについて考えてみたいと思います。


「ほら、また散らかして」
「ほら、また間違えた」
「何でいつもいつも遅れるの」
「ダメじゃない」
「愚図ね」
「だらしないなぁ」
このようなダメ出しが親や教師からもしもされているとしたら、
これらはその子どもにとっての暗示に他なりません。
繰り返されるたびに
「また散らかす」
「また間違える」
「いつも遅れる」
「ダメ」
「愚図」
「だらしない」
というメッセージがその子どもに届きます。
これらの言葉は、はじめは外から浴びせられるものですが
次第にそれは、内言化されていきます。
内言とは、頻繁に自分に対して自分で語りかける言葉です。
「また散らかした」
「また間違えた」
「いつも遅れるんだ」
「ダメ」
「愚図」
「だらしねーなぁ」
こんな言葉をいつもいつも自分に言い聞かせてしまうようになるのです。
すると「そうなりたくない」のに、無意識的にそういう言葉に合わせた自分になっていくのです。
自分で自分に、無意識的に暗示をかけてしまうので、これほど強力なものはありません。

「クレヨンしんちゃん」のエンディングテーマで「ダメダメダメダメ・・・・」
っていうのが確かありましたね。


今日はここまで・・・


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いいことあるぞ

本当ですネ。こういった、ガミガミとした果てしない小言は、
子どもの自信を失わせますよね。
それと同時に、親の言葉を気持ちいいものと感じなくなり、
一層聞く耳を持たなくなるし、この人は自分の味方ではないのでは・・・。と感じていってしまうのではないかと思います。
わたしも、ついこういう言葉を言いたくなってしまうし、
無意識のうちに言ってしまっていると思います(^_^;)
耳が痛いです。
子どもをいかに前向きに、明るさをもってサポートしていくかは、ホントに課題です。
kaburanoieさんの記事は、本当に参考になります。

by いいことあるぞ (2010-02-25 23:26) 

kaburanoie

いいことあるぞ様
コメントありがとうございます。
かくいう私も、ついつい「ダメ出し」を子どもに対しても
自分に対してもしてしまっていることがあります。
まずは、そんな自分に気づくことからでしょうか。
そして、ヒューマン・ギルド
http://www.hgld.co.jp/
の岩井氏のいう「よいだし」を、はじめは意識的に繰り返し、
そのうちに無意識的にできるようになってくるといいなと
思っています。
いいことあるぞさんのコメントをいただいたりブログを拝見したりすると、本当にいいことがありそうです。ありがとうございます。
by kaburanoie (2010-02-26 06:56) 

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